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【映画】完璧な主婦は卒業?63歳の再出発物語『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』(2020年秋~2021年冬公開)




2016年に日本でも公開された『幸せなひとりぼっち』の原作者、フレドリック・バックマン待望の最新作「ブリット=マリーはここにいた」(早川書房)が映画化!『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』が公開されます。

映画『幸せなひとりぼっち』では、頑固な老年男性が主人公。妻を亡くし、仕事も無くした憎めない偏屈なおじさまが、周りの人々との関わりの中で徐々に心をほぐしていく、温かく魅力的な作品でした。

▼フレドリック・バックマン原作。2016年公開映画『幸せなひとりぼっち』
人生にある笑いと涙と喜びを、いっぱいの愛で教えてくれる『幸せなひとりぼっち』

そして今度の物語の主人公は、(笑わない)主婦!男女平等、社会で活躍する女性が多く、共働きが当たり前。もはや“主婦”という言葉さえも珍しいと囁かれるスウェーデンで、主婦が主人公となった物語とは、一体どんな内容なのでしょう。



主婦業一筋40年。63歳、新しい人生の一歩を踏み出す。

ブリット=マリーは、スウェーデンに住む専業主婦。結婚して40年、仕事で多忙な夫のために毎日のように温かい食事を作り、掃除も完璧。それらを丁寧にこなすことこそが自分の務めだと思っていたブリット=マリーですが、ある日、夫に愛人がいることが発覚。家を出る決心をします。

しかし、働いた経験がほとんどないブリット=マリー。奇跡的に見つかったのは、ボリという小さな町のユースセンターの管理人でした。そして、地域の子供たちで結成された弱小サッカーチームのコーチまで務めることに。散らかり放題のセンター内を主婦歴40年の家事能力ですっきりキレイにすることは出来たものの、サッカー経験、コーチ経験がないことがバレたブリット=マリー。全く聞く耳を持たない子供たちに手を焼きます。





そんな矢先、自治体の都合でユースセンターが取り壊されるという話が浮上。次のカップ戦で勝てなければサッカーチームは解散に追いやられることに。さらに、家に戻ってほしいと夫が迎えにくるという事態。子供たちの居場所は?自分は?このままボリにいるのか、それとも夫の元へと返るのか。ブリット=マリーが下した決断は……?



笑わない主婦に、笑顔が戻ってくる日は来るのか?

手の込んだ料理に、きちんとアイロンがけ。主婦御用達の魔法の粉(!)“重曹”を巧みに使いこなし、窓からベッドから部屋の隅々までピッカピカ。スーパーでの買い物など、メモにやることを書き出し、線で消して一日が終了。翌日も、その翌日も。

不足のない毎日を過ごしていた矢先に夫の裏切りが判明。一大決心をして家を出るのですが、仕事を選べる立場でもなく、サッカー経験がないにもかかわらず、「私の人生はマンチェスターユナイテッド」とハッタリをかます度胸のあるブリット=マリー(笑)向かった先で、頭をひねりまくることになる(ある意味、刺激的な)出来事に次々と遭遇します。





夫と過ごしていた部屋は、シンプルでスタイリッシュなインテリアで統一され、全てがコントロール下にあるきっちりとしたイメージ(モダンな北欧スタイル)。一方で新しい町ボリでの生活は、ゴチャゴチャとしていますが、一気にカラフルな彩りに(こちらもある意味北欧的な可愛さ)。ブリット=マリーの魅力は、環境が変化したからといって、常にありのままの自分でいること。自分のペースで自然に自分を解き放し、自分を受け入れ、周りの人々と交流しながら、自分の存在意義を見つめなおしていきます。

家を出る前に使っていた可愛らしいメモ用紙や、小さなバッグを持って(ムーミンママみたい?)、淡いピンク色を取り入れた服装、小花模様が好きなのかなと思わせる女性らしさも忘れていないブリット=マリー。テンション高い子供たちとブリット=マリーの絡み、バッグを持った主婦がサッカーコーチというコントラストなども面白く、ちょっとした細かな演出にも注目です。



主演は、『愛の風景』(92)でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞し、『スター・ウォーズ』エピソード1と2でアナキンの母役で知られるスウェーデンの国民的女優、ペルニラ・アウグスト。本作では、義理の息子にあたるアンダース・アウグストが共同脚本を務めています。

監督は、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』や『ヒトラーに屈しなかった国王』などに出演している女優のツヴァ・ノヴォトニー。SKIP CITY国際Dシネマ映画祭2019で上映された、全編ワンカットで制作、初監督・脚本を務めた『ブラインド・スポット』は、各映画祭で高い評価を受け、新進気鋭の若手監督として注目されています。

名前でもピンと来た人もいるかもしれませんが、ペルニラ・アウグストは、映画『リンドグレーン』で主演を務めたアルバ・アウグストの母。そして、デンマークの映画監督のビレ・アウグストは夫にあたります。

日々に追われて、自分の幸せを見失っている人はいませんか?自分が心地よい居場所を求めて、新しいスタートを切りたい人へ。

『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』は、新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、2020年秋~2021年冬公開!



ブリット=マリーの幸せなひとりだち
監督:ツヴァ・ノヴォトニー
主演:ペルニラ・アウグスト
原作:フレドリック・バックマン(早川書房 刊「ブリット=マリーはここにいた」)
https://movies.shochiku.co.jp/bm
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新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、2020年秋~2021年冬公開


(2020年06月01日更新)
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