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ユーロヴィジョン史上初!あのドキュメンタリー映画のパンクバンドが今年のフィンランド代表に!


フィンランド×パンク音楽×知的障害者という異色の組み合わせが生み出したフィンランドのドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」 が現在国内の劇場で公開中。とにかく、見た人の満足度がかなり高いといわれる「パンク・シンドローム」に出演する4人組人気パンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」がなんと、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストのフィンランド代表に選出されました。

「パンク・シンドローム」は、2013 年10月に開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭で「市民賞」を受賞。さらに、2014年2月に開催された座・高円寺ドキュメンタリー映画祭では<箭内道彦セレクション>として上映され大好評を博し、批評家のみならず、一般の観客の心をもわしづかみにしました。フィンランド映画祭2014 で公開に先駆け、プレミア上映された作品です。

【1/17公開】魅力的すぎる4人から目が離せない!音楽ドキュメンタリー「パンク・シンドローム」 

 
(左から:カリ、ペルッティ、サミ、トニ)

ユーロヴィジョン・ソング・コンテストとは、ヨーロッパの国対抗歌合戦といった立ち位置で、毎年5月、それぞれの国の予選を勝ち抜いてきた代表ミュージシャンらが国の威信をかけて歌で競い合う一大イベント。優勝国は次の大会のホスト国となっており、今年はオーストリア・ウィーンで開催されます。投票は、審査員投票・電話投票・SMS投票と、視聴者による投票も入るため、どんな結果になるかという楽しみも。ちなみに、自国には投票できません。

先日フィンランドで行われた国民投票により、34.7%の得票率を獲得し、見事フィンランド代表に選出された「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」は、欧州各国の代表とともに競うことになるのですが、もちろん狙うは優勝!日常生活のルールに対する不満をテーマにした新曲「I always have to」で勝負する予定。

今回60 周年を迎える本コンテストですが、なんとパンクバンドが出場するのは史上初

ヴォーカルのカリは、「障害を抱えるみんながもっと勇気を持つべき。何をしたいのか、何をしたくないのか、自分で言うべきだ」と、主張する勇気を持つことの大切さを語り、また、ベーシストのサミは、「俺たちは様々な方法で社会に対して反逆しているんだ。政治的ではなくね。俺たちは人々の意識を少しなりとも変えていっているんだ。コンテストでは同情票を集めたくはないね。俺たちはみんなとなんら変わりはないんだから。精神的なハンディキャップを持った普通の男たちさ」と、ユーロヴィジョン出場への思いを話しています。

ユーロヴィジョン・ソング・コンテストで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?!
ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァトに注目です!

北欧5ヶ国も出場しているユーロヴィジョン・ソング・コンテストの話題は、北欧区でも追跡していく予定です。TwitterFacebook などもチェック!

 
パンク・シンドローム
監督:ユッカ・カルッカイネン、J-P・パッシ
フィンランド、ノルウェー、スウェーデン/2012/フィンランド語/カラー/ビスタサイズ/DCP/原題「Kovasikajuttu」、英題「The Punk Syndrome」
後援:フィンランド大使館
提供:新日本映画社
配給・宣伝:エスパース・サロウ
配給協力:イメージ・サテライト
宣伝協力:PALETTE
上映協力:社団法人 障害者映像文化研究所
公式HP:http://punksyndrome.net/
©Mouka Filmi Oy
全国の劇場にて絶賛公開中!


(2015年03月04日更新)
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