アルヴァ・アアルト生誕125周年！5月にAalto2ミュージアムセンターがオープン
 Photo by MAIJA HOLMA  Photo by MAIJA HOLMA © ALVAR AALTO -SÄÄTIÖ, ALVAR AALTO FOUNDATION. |
フィンランドのデザイナーで建築家のアルヴァ・アアルトが今年、生誕125周年を迎える。それを記念して、5月27日に、Aalto2ミュージアムセンターが一般に公開された。Aalto2は、ユヴァスキュラの建築、デザイン、文化遺産が集まる場所で、アルヴァ・アアルトによって設計された、アルヴァ・アアルト美術館と中央フィンランド博物館の2つの建物と、今年出来た増築棟で構成されている。
建築コンペには、世界中から約700もの応募作品が集まり、改めてアアルト建築の国際的な認知度と人気の高さが伺えた。最終的な設計は、2つの建物の改修にあたったことのあるA-Konsultit Architectsが担当した。
増築を経て、共用のロビースペース、ミュージアムショップ、カフェが一体となり、居心地の良いリビングルームのような空間が誕生。人々が美術館内を探索しやすい設計になっているという。Aalto2の幅広い展示、イベント、サービスは、「さまざまな芸術形式を一堂に集めたフォーラムを創設したい」というアルヴァ・アアルトの思いを実現させる形となった。
Aalto2では早速、5月27日より、オープニング展示「Human Traces - World Heritage」がスタート。遺産にスポットを当て、過去を振り返り、それを通して現在と未来を映し出す。建築遺産や文化遺産の多様性を探る内容だ。
万里の長城をはじめ、フィンランドのサウナ文化から近代建築に至るまで、有形・無形の遺産をアルヴァ・アアルトの作品と結びつけて紹介。 展覧会のキュレーションとデザインは、フィンランドとスペインの建築家デュオ、Anna＆Eugeni Bachが手掛けた。それぞれ、「世界遺産」、「名所」、「フィンランドのサウナ文化」、「フィンランドと世界」、「モダン」という5つのテーマに分かれて構成されている。
＜「Human Traces - World Heritage」テーマと日程＞
World Heritage：2023年5月27日～2024年1月7日
Famous Sites：2023年5月27日～2024年1月7日
Finnish Sauna Culture：2023年5月27日～2024年1月21日
Finland and the World：2023年5月27日～2024年1月7日
The Moderns：2023年5月27日～2023年10月22日
Aalto2ミュージアムセンター
https://aalto2.museum/en/home/
北欧ニュース編集員
Aalto2ミュージアムセンターが5月末にオープンしました。ヘルシンキから車で3～4時間北上した場所にあるユヴァスキュラのルウスプイスト公園内にあります。これからフィンランドに向かわれる方は、ユヴァスキュラのAalto2まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
