2023/04/25 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

祝「パイミオ サナトリウム」90周年!国際ポスターコンペティション開催






(c)Paimio_Sanatorium

フィンランドを代表する建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトによって設計された「パイミオのサナトリウム(結核療養所)」が、1933年に完成してから今年で90周年を迎えた。パイミオ サナトリウムは機能主義建築として評価を受け、フィンランドの建築やアアルトの名前を世界に広めた建物である。

1929年に着工、1933年に完成したパイミオ サナトリウムは、現在、パイミオ サナトリウム財団によって運営されている。

アアルトによる画期的なプロジェクトといえるパイミオ サナトリウムの90周年を記念して、今年の2月10日から3月10日まで、ビジュアルコミュニケーションの専門家と学生を対象とした国際ポスターコンペティション「Paimio sanatorium 90 - Human Perspective」が行われ、受賞者が発表された。フィンランド国内のほか、世界中から444もの作品の応募があった。

コンテスト参加者の作品スタイルは、グラフィックミニマリズムからユーモア、抽象からポスターアートまで多岐にわたった模様。人間、環境、建築、デザインとの関係について、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトのビジョンを解釈することが求められたという。

ポスターコンペティションの結果は、Petri Henrikssonさんによる「Aalto Variation I」とAnna Meckさんの「Holistic Healing」が同率で1等となり、各々4000ユーロを獲得。また、3等賞は、Rosa Aamunkoiさんの作品「Take a seat」が選ばれ、2000ユーロが贈られた。

1等から3等、佳作に選ばれた受賞作品のほか、コンペティション審査員が選出した24点のポスター作品が、5月12日から開催される「Paimio sanatorium 90 - Human Perspective」のポスター展にて展示されるという。ポスター展は、9月30日まで開催予定。

▼2名の1等受賞作品と3等受賞作品はこちらから
https://paimiosanatorium.com/en/paimio-sanatorium-90-poster-competition_winners/


北欧ニュース編集員


パイミオ サナトリウム完成から90周年、おめでとうございます。
フィンランド南西部トゥルク郡のパイミオの森の中に建てられた、アルヴァ&アイノ設計による結核療養所。現在は、トゥルク大学附属の総合病院として使われています。
ポスターコンペティションの作品は上記リンクからご覧ください。同率一位のお二人の作品が全く異なる雰囲気なので、審査員の意見が分かれたかも?皆さんはどの作品がお好きですか?


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