2021/05/11 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

隈研吾デザインの「ハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館」今夏開館


ⓒ Kengo Kuma & Associates,
Cornelius Vöge og MASU Planning


ⓒ Kengo Kuma & Associates, C
ornelius Vöge og MASU Planning


ⓒ Odense Bys Museer(屋根裏構造)

デンマークの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが誕生したオーデンセに「ハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館(H.C. Andersens Hus)」がこの夏まもなく開館する。

この美術館プロジェクトは、近年同国で最も注目を集めているもので、6月30日に開館が予定されている。しかし、新型コロナウイルスの影響による遅れが出ており、未完成の部分もあるため、6月30日の開館はあくまでも“ソフトオープン”になるという。

美術館本館の広さは5600平方メートル。床面積のうち3分の2は地下階になっており、屋外にはアンデルセンの世界を作り上げるのに重要な7000平方メートルの庭園がある。最先端のテクノロジーと舞台美術を採用し、アンデルセンの生涯や作品の世界観を堪能することができる。

建物は、大きさの異なる円形の展示室が数珠のように繋がれ、地上から地下へと導かれるような構造になっているという。建築デザインを手掛けた建築家の隈研吾氏は、生垣と一体化したデンマークの小さな家からヒントを得たという。

Peter Rahbæk Juelオーデンセ市長は、夏の前に、オーデンセにこのような大きな美術館がオープンすることは市にとって非常に重要なことだと喜びを語っている。新型コロナウイルスの影響で美術館や博物館などの施設が閉鎖され、人々が文化的なものに触れる機会が減っていたということもあり、デンマーク・オーデンセのアイコン的存在であるアンデルセンの美術館は素晴らしいニュースだと盛り上がりを見せている。

6月30日の開館後、一般の来館者に公開されるのは一部のみ。開館時には未完成の部分があるなど、微調整が必要な箇所が必然的に発生するため、夏にかけて徐々にオープンしていく予定。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館(H.C. Andersens Hus)
https://hcandersenshus.dk/ja/


北欧ニュース編集員


2017年のちょうど今頃になりますが、浅草文化観光センターにて、「隈研吾 小さな建築展」が開催されており、隈研吾さんのデザインによる「ハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館」のドローイングや200分の1スケールの模型、完成予定イメージパネルなどの展示が披露されていましたよ。2016年着工、ついに完成間近です!

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