2020/06/30 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの人生を描いた初の長編映画、フィンランドで9月公開


Photo by Jussi Hellstén
トーベ・ヤンソンが眠る
ヒエタニエミ墓地 
 

今秋、ムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンを描いた伝記映画が公開される。

すでに話題になっている同作は、ドキュメンタリーではなく、フィクション。デンマークを拠点とする映画配給会社LevelKの情報によると、フィンランドでは9月下旬公開予定で、今秋には、日本をはじめ、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国での公開も決定しているという。先週、初出しの予告編がリリースされた。

同作は、スウェーデン系フィンランド人のトーベも使用したスウェーデン語で撮影された作品。若き画家、トーベ・ヤンソンはどのようにして成功を成し遂げたのか。型破りな私生活、芸術家として、もがき苦しんだトーベが出会ったムーミンの存在。同作では、1944年から1956年まで、30歳からの約10年にわたるトーベが描かれている。

監督のザイダ・バリルート(Zaida Bergroth)(『マイアミ』〔2017〕)が指揮を執り、主役のトーベ・ヤンソンを演じたのは女優のアルマ・ポイスティ(Alma Pöysti)。アニメーション映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2014)では、スノークのおじょうさんの声を担当している。

また彼女は、以前、ヘルシンキにあるスウェーデン語で上演されるスウェーデン劇場(Svenska Teatern)で、トーベ・ヤンソンを演じた経験の持ち主。ポイスティもトーベと同じく、スウェーデン系フィンランド人だという。

若きアーティスト時代から情熱的な恋愛まで、自身のアイデンティティ、欲望、自由を求めたトーベ・ヤンソン。魅力あふれる彼女のさまざまな素顔に出会えるに違いない。

映画『TOVE』予告編
https://youtu.be/vMpdDpO__X4


北欧ニュース編集員


3月7日にスウェーデンで開催された世界初の「トーベ・ヤンソン・フェスティバル」のイベントに、主演のアルマ・ポイスティさんや制作に携わった方々が登壇(時期的にコロナで封鎖直前?!)。アルマさんは、情熱的でワイルド、そして繊細なトーベを以前演じた際に、トーベに関するたくさんのリサーチを重ねたそうです。今回、さらに磨きがかかったトーベの姿をスクリーンで見せてくれるのではないでしょうか。今秋公開の予定は今のところ変更がないようです。日本での公開も楽しみ!

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About creating TOVE (2020), the first feature film about Tove Jansson

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