2015/05/19 今日は「フィンランド・デンマーク・アイスランド」よりこんなニュースが届きました!

カンヌ映画祭、北欧作品受賞なるか?アイスランドの羊と人間の映画にも注目


5月13日、2015年度カンヌ映画祭が開幕。今年の公式ポスターに起用されたのは、今年生誕100周年を迎えたスウェーデンが誇る名女優イングリッド・バーグマン。

イングリッドが見守る第68回カンヌ映画祭には、北欧映画もいくつか出品されている。
まず、メインとなるコンペティション部門に、ノルウェーのヨアキム・トリアー監督作「LOUDER THAN BOMBS」(2015/ノルウェー、フランス、デンマーク/109分)がノミネートされた。

アメリカを舞台に北欧スタイルで描いたユニークな作品に仕上がっているという「LOUDER THAN BOMBS」は、現代のある家族にスポットを当てた物語。ニューヨークで撮影された。コンペ部門には、日本の是枝裕和監督作「海街diary」(2015年6月13日公開)も出品され、主演の綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずらも会場に姿を現したという。

また、ある視点部門には、アイスランドのGrimur HAKONARSON監督作「HRUTAR (RAMS)」(2015/アイスランド/93分)が選出された。この映画は、40年間ずっと口を利いてない2人の羊飼いの兄弟が主人公。ある日、致命的な感染病が農村に蔓延し、当局からエリア内すべての動物の処分が下ってしまう。羊の飼育は大切な収入源。ケンカ中だった兄弟は協力しあい、最愛の羊たちを助けることができるのか。アイスランドの広大な風景をバックに繰り広げられる物語。2014年に日本でも公開された「馬々と人間たち」で、未亡人を演じたシャーロッテ・ボーヴィングも出演している。

ある視点部門では、日本からは、河瀬直美監督の「あん」、黒沢清監督の「岸辺の旅」が上映された。

さらに、シネフォンダシヨン部門で、フィンランドのSalla SORRI監督作「AINAHAN NE PALAA (TO RETURN UNTIL)」(2014/フィンランド/17分)、デンマークのSofie KAMPMARK監督作「TSUNAMI」(2014/デンマーク/7分)が上映。
カンヌ映画祭によると、シネフォンダシヨン部門は、「芸術性が奨励するに値する映画監督としての才能を示す、学生のフィクション映画またはアニメーション映画を紹介し、スポットを当てることを目的としている」とのこと。

さまざまな部門でバランスよく上映される興味深い北欧映画たち。コンペティション部門にノミネートされたヨアキム・トリアー監督作は果たして、最高賞パルム・ドールに輝くことができるのか。熱い注目が集まるカンヌ映画祭は、5月24日まで開催。

第68回カンヌ映画祭
http://www.festival-cannes.fr/


北欧ニュース編集員


アメリカを背景に北欧流で挑む、という作品は、6月27日に公開されるデンマークのクリスチャン・レヴリング監督作、マッツ・ミケルセン主演の「悪党に粛清を」にも通ずる気がします。ヨアキム監督作品、最高賞受賞なるか?!
あと、北欧区的には、アイスランドの「HRUTAR (RAMS)」も気になっています。「馬々と人間たち」のように、またもや人間と動物の物語が!国内で見られる日が来ますように♪

アイスランド映画「馬々と人間たち」とは?
【祝・監督賞受賞】アイスランド映画「馬々と人間たち」@東京国際映画祭2013
【11/1公開】アイスランド映画「馬々と人間たち」


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