2013/10/08 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

マリメッコ、クリスティーナ・イソラとの決別を発表


Marimekko HPより


今年、マリメッコデザイナーによる作品の盗作スキャンダルが相次いで発覚。
5月末に浮上したクリスティーナ・イソラの「Metsanvaki/メッツァンヴァキ〔メトサンヴァキ〕(森の住人)」の盗作問題は、フィンランド国内だけでなく、日本でも大きく報道された。

先月末、ついにマリメッコ社は、長期にわたるクリスティーナとの協力関係に終止符を打つことを発表した。

事の発端は今年5月。ヘルシンキの美術愛好家が新聞を見ている際に、「メッツァンヴァキ」がウクライナ出身のマリア・プリマチェンコの作品「旅中のロッタ」と酷似しているということに気づいたことから盗作問題が発覚。クリスティーナは盗作を認め、謝罪した。

また先月、疑惑の目が向けられたのは、現在のマリメッコを牽引するデザイナー、マイヤ・ロウエカリが手がけた「Hetkia/Moments(瞬間)」。これは、2003年にマリメッコが開催したデザインコンペで優勝した作品だという。

行き交う人々や車、ヘルシンキの街の景色や日常が生き生きと手描き風イラストレーションでデザインされた「Hetkia/Moments(瞬間)」が、1966年に発表されたエスプラナーディを写し出したフォトグラファー、マルクス・レポの写真に酷似していると盗作の疑惑が持ち上がった。

マリメッコ社のミカ・イハムオティラCEOによると、デザイナーが作品を手がけるときに、インスピレーションを得るための材料として、写真などを使用することはあるとのこと。
ただそのデザインがどこから来ているのか、ソースはいつでも開示できるようにしておく必要があるとコメントし、続々と浮上する盗作スキャンダルに対し、謝罪の弁を述べている。

マリメッコ(Marimekko Oy):
フィンランドのファッションブランド。1951年設立。創業者はアルミ・ラティアと夫・ヴィリオ・ラティア。
社名は「小さなマリーのためのドレス」という意味。
婦人服・紳士服・子供服をはじめ、バッグ、テーブルウェアまで幅広いラインナップを世界中で展開。
近年はアジアにも続々と進出。今年11月に台北に第1号店をオープン。2018年までに台湾国内に5つの店舗をオープンする予定。

Marimekko Oy
https://www.marimekko.fi/


北欧ニュース編集員


マイヤ・ロウエカリのデザイン「Hetkia/Moments(瞬間)」は、ある女性がバルセロナで見たテキスタイルデザインのバッグから疑惑が浮上したようですね。
ただし、この作品に関しては、マルクス・レポの写真に影響を受けていることは認めたものの、マリメッコ側は盗作を否定いるようです。
やはり5月のクリスティーナの件はファンにはいまだ動揺があると思いますし、信用の面からも、クリスティーナとの決別に至ったのかもしれませんね。。新たな時代の幕開けを予感させます。影響力のあるメーカーですので、今後もますます目が離せないですね。

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