2015/10/15

【特集】北欧最大のインテリア誌『BO BEDRE』編集長来日トーク&独占インタビュー!

1961年創刊、デンマーク語で「よりよい暮らし」を意味する
インテリア・ライフスタイル誌『BO BEDRE(ボー・ベダー)』。
日本における展開、日本を選んだ理由、魅力とは?



スカンジナビアで知らない人はいない!という、世界の注目が集まる北欧で展開するデンマークのインテリア・ライフスタイル誌『BO BEDRE(ボー・ベダー)』の編集長、Erik Rimmer氏が来日。五反田の東京デザインセンター6階にあるスカンジナビアンリビングにて、トークイベントが行われました。

BO BEDRE JAPAN代表のLeon Esben Ota氏(以下エスベンさん)にも同席していだき、特別にErik編集長(以下エリックさん)に、『BO BEDRE(ボー・ベダー)』の日本展開について、本誌の魅力についてお聞きしました。

デンマーク語で「よりよい暮らし」
日本版もあえてほぼ同じ内容に

『BO BEDRE(ボー・ベダー)』は1961年創刊、半世紀にもわたり愛され続ける月刊インテリア誌。「ボー・ベダー」は、デンマーク語で「よりよい暮らし」という意味だそう。時代に即したインテリア・コーディネート、家具・照明器具、料理のレシピなど、より豊かな暮らしを提案するアイデアがたっぷり。デンマーク版のほかに、姉妹誌としてノルウェーにもあります。ノルウェー版は全体の内容の50%がデンマーク版と同じ。

それにしても、デンマーク、ノルウェーときて、なぜ日本?

「文化や国は異なっていても、陸はつながっていなくても、デザインは全世界で繋がっています。ものづくりをする職人たちには互いに相通ずるものがあり、同じ気持ちを分け合うことができるから」というのが大きな理由だといいます。

昨今ますます世界の注目を浴びている北欧デザインを発信するため、今年3月に『BO BEDRE』のインターナショナル版ともいえる『Nordic Living』を創刊。テキストは英語で、最新の北欧デザインやネクストブレイクが予想されるデザイナーなどにフォーカス。今年は1回のみの刊行でしたが、反響が大きいため来年から年2回刊になる予定。

日本での展開、内容について、エスベンさんは、「日本版は本国デンマーク版と内容はほぼ同じ。BO BEDRE JAPANとして、別紙で日本語のページをいくつか挟み込む形でお届けします」とのこと。デンマーク人のライフスタイルやカルチャーをはじめ、本誌の特徴の一つでもあるレシピなど、最新トレンドを感じ取れる誌面になっているため、あえて日本版もこのまま発刊していくそうです。



『BO BEDRE』最大の特徴にして、
最大の魅力とは?

これまでの日本での反応は上々。文化や言葉の壁は覚悟していたそうですが、「北欧というのは、まだまだこれからお伝えできることがたくさんあると信じています」と、今後のポテンシャル、日本での展開に手ごたえを感じているエリックさん。日常生活、時間や人生の過ごし方、整えること、自分自身の内面を見つめること・・・。それらは北欧全体に共通して言えることだといいます。

「北欧の消費者は、家具を購入するときに、質が良いもの、技術のある職人が手がけているもの、長く使えるもの、次の世代に渡せるものを選ぶ傾向があります」とエリックさん。きちんと信頼できるものを暮らしに取り入れる。これも北欧の共通点。

デンマークでの出版業界の状況はというと、「とても潤っている、良い時期にいます」とエリックさん。しっかりとした誌面を作り上げるだけでなく、紙の質にもこだわり、消費者のニーズに合ったものであることを意識しているそうです。「デジタル化とは柔軟に合わせていけたら」と言うエリックさん。『BO BEDRE』の最大の強みとはいったい何なのか?

「クオリティの高い内容を提供し続け、読者とともに歩んでいます。美しい写真は必須」ということで、写真を通して、人々に影響を与えること、インスピレーションを生み出すことを目的としているそうです。デジタルでも紙でも、美しい写真で見せることは『BO BEDRE』最大のこだわり。世界で活躍する写真家たちとコラボレーションしながら、誌面を作っています。

「住宅環境も異なるし、そのまま真似をしてほしいのではなく、日本にもっとデンマークのライフスタイルを紹介したい。そこから刺激を受け、暮らしのヒントやアイデアを引き出すきっかけとなれば。デンマークと日本の架け橋として発信できたら」とエリックさん。50年以上もデンマークの人々の暮らしを見つめ続け、それにより培ってきた自信あふれるコンテンツが『BO BEDRE』の魅力というわけです。



「お互いにもっと刺激を」
エリック編集長のメッセージ

2度目の来日。「もっと早く日本に来たかった、来るべきでした。なぜなら、日本から受ける刺激、影響力がものすごく大きいからです」と、何度か口にしていたエリックさん。デンマークの有名なデザイナーたちも日本から影響を受けている人がたくさんいるといいます。

デンマーク・デザイン・ミュージアムでは、日本とデンマークの深いつながりを垣間見ることができる特別展「Learning from Japan」、ルイジアナ美術館では、アーティスト草間弥生による巡回展「YAYOI KUSAMA IN INFINITY」(デンマークの後、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドを巡回予定)が開催されるなど、日本のデザイン、アーティストは注目の的。草間展のオープニングに招かれたエリックさんは、「本当にすばらしい展覧会でしたよ」と興奮気味。かなり刺激されたようです。

エリックさん本人も、もっと日本で刺激を受けたいと思っているようで、来日中は京都の職人3名を特集するために訪問する予定なんだとワクワクした様子でした。

「新しい刺激を求めて、日本に行くデンマーク人が増えています。より良い作品を生み出すために、ぜひお互いにインスピレーションを与え合いましょう!それが大事だと思います」

BO BEDRE http://bobedre.dk/

『BO BEDRE』に関するお問い合わせはこちらまで!
BO BEDRE JAPAN info@bobedre.jp



この日行われたエリックさんのトークショーでは、創刊された60年代から現在までのデンマークのライフスタイルやデザインの移り変わり、世界が注目する最新のデンマークデザインなど、とても濃い内容を披露してくださいました!

その模様は、北欧区ブログでご紹介しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください!

▼北欧区ブログ
http://ameblo.jp/hokuwalk/entry-12084447175.html
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