2015/03/16

【特集】北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA―北欧流シンプルな食卓』

暮らしにデザインを。普段づかいの器をもっと自由に。
日常に上手くデザインを取り入れる、北欧のデザイナーたちからの素敵な提案。
北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA―北欧流シンプルな食卓』



2015年3月11日(水)より、スウェーデン大使館ベルイマン展示ホールにて、展覧会「北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA―北欧流シンプルな食卓』」が開催されています。

2014年2月よりスタートしたプロジェクト「Scandinavian Pattern Collection」の文化交流イベント第2弾となる今回は、日本の食文化「飯と汁」に着目。素材や形のバリエーションが豊富な日本の器は、北欧の人々にとって非常に魅力的だといいます。会場では、スウェーデンを中心に、フィンランドやノルウェーといった北欧出身のデザイナーたちによる飯椀・小皿・箸置きが並んだ、彩り豊かなスタイリングが披露されました。

展覧会タイトル「DUKA/デューカ」は、「テーブルセッティングをする」という意味を持つスウェーデン語。気軽に友人や知人を自宅に招き、フィーカ(お茶の時間)や簡単な食事を楽しむ北欧では、シンプルで合わせやすいテーブルウェアを揃え、季節や行事にあわせるなど、ナプキンやテーブルマットとのアレンジを工夫して素敵な空間を作り出します。

会場では、デザイナーたちの「一汁一菜」の器を使った北欧の暮らしのなかでの楽しみ方が、写真パネルで紹介されています。自由にスタイリングされたスタイリッシュなテーブルコーディネートは必見。

「デザインの背後にデザイナーの気もちがあり、デザインの向こうに人々の暮らしがある」というプロジェクトのコンセプトにより、普段使いの磁器の代表格ともいえる長崎県の波佐見焼とのコレボレーションが実現。このプロジェクトは、展覧会での展示にとどまらず、カジュアルライン「フェリエ」20デザインと、プレミアムライン「スヴァット&ヴィット」8デザインの2種類のラインナップが、それぞれ飯椀・小皿・箸置きで商品化され、全国で販売されます(販売店など詳細は下記参照)。


スウェーデンのイラストレーターでグラフィックデザイナーのカタリーナ・レーンマルクの作品「Birch(白樺)」

イラストレーターやグラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナー、プロダクトデザイナー・・・。ファッションやインテリアなど、活躍する場もジャンルも異なる北欧のデザイナーたちのデザインパターンが、日本の波佐見焼の茶碗や小皿に。数ある焼き物の中で、なぜ波佐見焼とコラボレーションしたかというと、それには理由があるとか。

日常に使うために生まれた波佐見焼は、グスタフスベリにも通ずる考え方を持っているそうです。このプロジェクトは、北欧の人たちが“日々の暮らしの中で上手くデザインを取り入れているというライフスタイル”を、日本に紹介したいというのが目的。グスタフスベリと出発点が同じであり、手ごろな価格で、気軽に手にとってもらうことができるということで、波佐見焼を選んだのだそうです。

           

スウェーデンのテキスタイル&グラフィックデザイナー、ユリア・ヘウリングの作品「キッチンエイド」。フォークのモチーフを並べた幾何学パターン。やさしい色の組み合わせが絶妙。

       

スウェーデンのグラフィックデザイナー、インガ・カールソンはスウェーデンの伝統的な花柄「クルビッツ」をモチーフにした作品を披露。ひときわ異彩を放っていた陽気なインガ。

           
         

「さまざまな文様を作り出す水に惹かれる」というプロダクトデザイナーのマリールイス・ヘルグレン。テーマは「湖のしずく」。自然から得たものを、自分の中のフィルターを通じてパターンに反映させるそう。波紋をモチーフにした小皿にもセンスを感じます。

       

フィンランド北部のスウェーデン語圏の街、ヤコブスタッドを拠点に活動する4名のデザイン集団、フィーラン(Fyran)。クローバーをモチーフにした作品「リッカ(幸運)」には、三つ葉の中に、こっそりと四つ葉のクローバーが1つだけ隠れているという遊び心が。



また会場では、「リトルピンク&ブロキガ」シリーズ、「やんちゃっ子の絵本」シリーズなどで日本でも人気のイラストレーター、スティーナ・ヴィルセンの作品も展示されています。

展覧会「北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA―北欧流シンプルな食卓』」は、3月24日(火)まで開催中。


北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA―北欧流シンプルな食卓』
日時:2015年3月11日(水)~24日(火) 月~金、10時~17時30分、最終日は16時30分まで
※12:30~13:30は昼休みのため入館できません。ご注意ください。
場所:スウェーデン大使館 ベルイマン展示ホール
〒106-0032 東京都港区六本木1-10-3
主催:株式会社アンドフィーカ、Swedenstyle
「Scandinavian Pattern Collection」ホームページ:http://scandinavianpatterncollection.com/

●参加デザイナー(カッコは出身国)●
1.アン・カーリン・ヴィクトルソン(スウェーデン)
2.エドホルム・ウレニウス(スウェーデン)
3.アニカ・ブリンゲルソン(スウェーデン)
4.ヨハンナ・ヘグヴェグ(フィンランド)
5.ジェニー・ヴァルマルク(スウェーデン)
6.マリア・ベリストレム(スウェーデン)
7.ミー・フロリド・ヴェリン(スウェーデン)
8.アンナ・バリエ(スウェーデン)
9.ヴィクトリア・ハムベリエ(スウェーデン)
10.インゲラ・ヨンデル(スウェーデン)
11.カタリーナ・レーンマルク(スウェーデン)
12.エリーナ・レベシュ(フィンランド)
13.フィーラン(フィンランド)
14.アンナ・リンドステン(スウェーデン)
15.マリーン・サンドブロム・エーク(スウェーデン)
16.ティナ・バックマン(スウェーデン)
17.ヨハンナ・エーン(スウェーデン)
18.ポンペ・ヘーデングレン(スウェーデン)
19.アンナ・ヘーリング(スウェーデン)
20.ユリア・ヘウリング(スウェーデン)
21.アムセル・ベルリン(スウェーデン)
22.アン・シャロッテ・リッデルストルペ(スウェーデン)
23.インガ・カールソン(スウェーデン)
24.セシリー・オー(ノルウェー)
25.マリールイス・ヘルグレン(スウェーデン)
26.アマンダ&マティルダ(スウェーデン)
27.スティーナ・ヴィルセン(スウェーデン)

●販売商品について●
(1)カジュアルライン「フェリエ」(波佐見焼カラーシリーズ)
飯椀10デザイン、小皿20デザイン、箸置き20デザインが、LOFTオリジナルとして3月11日(水)より全国ロフト26店舗にて販売。そのうち、4店舗では、「フェリエ」全商品を展示とともに展開。
・全商品取扱い店舗(4店舗)
渋谷ロフト、梅田ロフト、横浜ロフト、立川ロフト
・LOFTオリジナル商品のみ取扱い店舗(22店舗)
池袋ロフト、札幌ロフト、船橋ロフト、吉祥寺ロフト、神戸ロフト、仙台ロフト、広島ロフト、千葉ロフト、新潟ロフト、静岡パルコロフト、天神ロフト、あべのロフト、京都ロフト、二子玉川ロフト、有楽町ロフト、大宮ロフト、なんばロフト、川崎ロフト、小倉ロフト、岡山ロフト、ロフト名古屋、岐阜ロフト

(2)プレミアムライン「スヴァット&ヴィット」(波佐見焼モノトーンシリーズ)
飯椀、豆皿、箸置き、各8デザインを、アルコデザインオリジナルとして販売。
・アルコストアオンライン(http://arcostore.jp/)にて予約受付開始(3月11日より)
・アルコストア大阪「LUCUA1100(ルクアイーレ)」1FJR大阪三越伊勢丹(4月2日オープン)
・アルコストア名古屋ラシック6F(名古屋市中区栄、4月末頃より)
・全国百貨店、専門店(4月末頃より)

取材場所:スウェーデン大使館
取材協力:株式会社アンドフィーカ、Swedenstyle

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