2014/12/10

【特集】過去・現在・未来をつなぐ北欧デザイン@ IFFT/インテリア ライフスタイル リビング

IFFT/インテリア ライフスタイル リビング
会期:2014年11月26日(水)~28日(金)
会場:東京ビッグサイト西1・2ホール+アトリウム



2014年11月26日(水)~28日(金)の3日間、東京ビッグサイト西 1・2 ホール+アトリウムにて「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」が開催され、盛況のうちに閉幕。25の国と地域から 391社・団体(国内:326  海外:65)が出展し、名作家具から人気ブランドの新作、若手デザイナーによるプロダクトまで、デザインとクオリティを兼ね備えたあらゆるインテリア製品が集結しました。

中でも注目を浴びたのは、アトリウム特別企画「THE HOTEL」。
2020年の東京五輪開催に向け、ホテルの新設やリノベーションが急進する中、宿泊施設をはじめ、カフェやレストランも内設するホテル事業は、新たなビジネスチャンス場になりうる分野。多様な商材を通じて、時代が求める“ステイスタイル”を提案した空間になっています。



アトリウムをさらに素敵に演出していたのは、80脚もの名作チェアで囲い、カフェスペースとして展開したロングテーブル。この長い長いテーブルで、来場者の人々がリラックスした表情で手にしていたのが、東京・富ヶ谷で展開しているノルウェー・オスロ発のコーヒーバー「FUGLEN TOKYO(フグレン東京)」のコーヒー。「フグレン東京」は、オスロ「FUGLEN(フグレン)」の世界第1号店です。



「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」のアトリウムに初登場した「フグレン東京」。神南にオープンした「Fuglen Roasters」で自家焙煎された香り豊かなコーヒーをはじめ、ノルウェースタイルの3種のオープンサンドやクラクトビールを提供。会場を歩き回った来場者の癒しスポットに。お気に入りのラテは期待を裏切らないふんわりときめ細かな飲み口。デザインチェアに腰をかけ、心ほぐれる至福の一杯を楽しむことができました。

 

また、ノルウェーの知られざる名作デザイン家具やプロダクトを発信する「Norwegian Icons」としても、このたび「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」に初出展。テーマは「Past, Present, Future」。ビンテージとともに、次世代のノルウェーデザイン界を担う若手デザイナーたちを起用した「Klubben」の作品など、国内で初めて披露されるアイテムがずらり。ノルウェーデザインの奥深さを感じる内容です。



こちらが「Norwegian Icons」が提案するホテルルーム。PastとPresentのデザインが美しく寄り添い、心地よいスペースを生んでいます。たとえば、Hallgeir Homstvedtが手がけた淡いピンクのラウンジチェア「KAVAI」は今年2014年のもの。隣にそっと佇んでいるBirger Dahlのランプは1954年のもの。半世紀以上前のデザインと現代のデザインが見事に融合しています。

さらに、西1ホールを歩きまわっていると、馴染みのあるデザインに遭遇!
2012年~2013年に全国5ヶ所にて開催された全国巡回展「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」のメインロゴ『ヌップ』を手がけた、フィンランド出身・関西在住のインダストリアルデザイナー、ユホ・ヴィータサロさんの「Finlandiaシリーズ」が家具コレクションとして登場。フィンランドの自然からインスパイアされたデザインです。



これまで風呂敷やスマートフォンのケースなどの展開はあったものの、家具やインテリアとしては初めて。気軽に着せ替えできるチェアの座面は取り外し可能。こちらの家具コレクション「Raita Kaari」(Raitaは「線」、Kaariは「円弧」の意)は、シャープなエッジ(直線)と、柔らかいアール(円弧)による絶妙な“シェイプの組み合わせ”と、ライトトーンとダークトーンの木材を使った、美しい“色の組み合わせ”が特徴的。

また、何世代にもわたって使い続けられるよう、販売店とメーカーや工房が連携し、点検・補修を行いながら家具の長寿命化を図り、不要になった家具を引き取って再生、次の使用者に再販売して使い継いでいくという、サスティナブルかつエコフレンドリーな「ハウスオブツリー」という取り組みも実施。次世代へと受け継がれてゆく“未来のビンテージ家具”を作る仕組みです。大阪のトキハ産業株式会社さんは、この取り組みに賛同してくれる仲間を集めたいということもあり、今回「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」に出展したそうです。

ユホ・ヴィータサロさんは、12/11(木)~13(土)まで、東京ビッグサイト東ホールにて開催される日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2014」にて、プレゼンテーション「100年使い継げる未来のビンテージ家具Raita Kaari(トキハ産業)」(12日14:15~14:30)に登場します。ユホさんの話を直接聞けるチャンス。

姉妹見本市となる「インテリア  ライフスタイル」は、来年2015年6月10日(水)~12日(金)、東京ビッグサイト西ホール全館+アトリウムにて開催。marimekkoをはじめとする数々の有名店舗のデザインを手がける設計事務所「ima」の小林恭氏とマナ氏が、コラボレーションディレクターとしてアトリウム会場を手がけます。

日本との関わりあいの中で、進化を遂げ、ますます人々を魅了する北欧デザイン。次回の「インテリア  ライフスタイル」「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」ではどんな北欧との出会いが?!来年2015年も期待です!

「IFFT/インテリア  ライフスタイル  リビング」
会期:2014年11月26日(水)~28日(金)
会場:東京ビッグサイト西1・2ホール+アトリウム
http://www.ifft-interiorlifestyleliving.com/

参考記事:
ノルウェーの人気カフェ&バーFUGLEN TOKYO(フグレン・トウキョウ)が渋谷にオープン!
【特集】ノルウェーのビンテージデザイン展覧会「NORWEGIAN ICONS」
【特集】全国巡回展「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」(宇都宮)
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