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【デザイン】家具や灯り、器からフィギュアまで、空間や暮らし、気持ちまで満たしてくれるデンマークのインテリア




ここ数年、特にコロナ禍において、それまで常識だと思っていた暮らし方や働き方が多様化してきました。暮らしの中での快適さとは何か、居心地の良さとは何なのか。改めて考えてみる大きなきっかけとなったという人も多いかもしれません。

柔らかい光の中で、良い香りに包まれて。静かに本を読んだり、映画を見たり。笑い声にあふれた空間の中で、美味しいものを食べながら会話を交わしたり。心地良さの指標は人それぞれ異なるけれど、そんな素敵な空間を演出してくれるインテリアにも注目したい。

リビングにキッチンにワークスペースに。照明や家具から、木製フィギュア、テーブルウェア、収納ボックス、ポスターに至るまで、暮らしや気持ちを満たしてくれるデンマークのインテリアを新作を交えて紹介します。



■ROSENDAHL COPENHAGEN(ローゼンダール社 コペンハーゲン)
「ソフトスポット ソーラー」「ソフトスポット LED」(8月上旬発売)


北欧のインテリアには欠かせないキャンドルや照明。ローゼンダール社 コペンハーゲンが昨年披露したブランド初の照明「ソフトスポット」シリーズに、新しい2タイプの仲間が登場します。



「ソフトスポット  ソーラー」は、USBだけでなく、太陽光でも充電が可能。暗くなると自動的に点灯するセンサー付き。オリーブとブラックのスチールに球体の照明がモダンな印象。また、お饅頭のようなコロンとした形が愛らしい「ソフトスポット  LED」は、キャンドルの炎のような穏やかに揺らめく光を放ち、本物の火を置きにくい空間を彩ることができます。階段の隅にちょこんと床置きにすると、非常灯のようにも使えて便利。


左奥に見えるコロンとした形のものが「ソフトスポット LED」。灯りのついている手前テーブルランプは昨年登場した「ソフトスポット ポータブルランプ」。

ちなみに昨年のモデルは、クラシカルな雰囲気のガラス製のシェードが特徴的な「ソフトスポット ポータブルランプ」。今回の2タイプの新作のデザインを手掛けたのもマリア・バーントセン。リビングやワークスペース、屋内と屋外問わず、自由自在に持ち運ぶことができる卓上ランプは今注目のアイテムです。
https://nomadinc.jp/brand/rosendahl-copenhagen



■KAY BOJESEN DENMARK(カイ・ボイスン デンマーク)
木製アニマル・木製フィギュア


デンマークを代表するデザイナーの一人、カイ・ボイスン。1930年代から木の魅力に目覚めたカイ・ボイスンは木製オブジェの制作を開始。彼の意志を引き継ぎつつ、現在でも隠れた名作が一つひとつ手作業で作られています。どこか微笑んでいるようなアイコン的存在の愛らしいモンキーは1951年に発表され、今年で70周年を迎えます。


北欧で6月は学生の卒業シーズン。別売りの「スチューデントキャップ」をモンキーに被せると、卒業シーズンにぴったりのモンキーに。



また、制服を着て働く人々から多くのインスピレーションを受けたというカイ・ボイスンは、コペンハーゲンのアマリエンボー宮殿の衛兵たちやポストマン、ポリスマンといった木製フィギュアも制作。今回、剣を持った「衛兵」や女性のコックさん「クックガール(ホワイト)」などが新しく仲間入り。制服や帽子、小物まで細部にわたり再現されています。
https://nomadinc.jp/brand/kay-bojesen-denmark



■BJØRN WIINBLAD(ビヨン・ヴィンブラッド)
エヴァ フラワーベース/エヴァ ボウル/エヴァ キャンドルホルダー


1950年代から半世紀にわたり活躍したデンマークの国民的アーティスト、ビヨン・ヴィンブラッドの絵柄をあしらった磁器シリーズ。強い女性像と花のモチーフ、アーモンド型の目や三角の鼻を持つ女性の顔が特徴です。その「エヴァ」シリーズに、フラワーベース、ボウル、キャンドルホルダーの新作が加わります。



花を生けると、まるで髪の毛のように見えたりすることから、非常にフォトジェニックな人気の「エヴァ」シリーズ。植物だけでなく、果物やスティックパン、シリアルなど、食べ物の器に使うとテーブルがよりいっそう華やかになります。※上画像の真ん中あたりに見える木製フィギュアはカイ・ボイスン デンマークの「クックガール(ホワイト)」。
https://nomadinc.jp/brand/bjorn-wiinblad



■STILLEBEN(スティルレーベン)
「RHOMBE COLOR」テーブルウェアシリーズ(リュンビュー ポーセリンとのコラボ)/ポスター


デンマークで活躍するディテ・レクウェグとイエレーナ・ノーデントフトの2人のデザイナーによって2002年に誕生したデザインデュオ「スティルレーベン」。1936年創業の老舗磁器メーカー「LYNGBY PORCELÆN(リンビュー ポーセリン)」とコラボレーションした「RHOMBE COLOR(ロンブカラー)」シリーズがテーブルを鮮やかに彩っていました。



特徴的なひし形模様「RHOMBE(ロンブ)」のクラシカルなディナーウェアシリーズ「ロンブホワイト」と同じ型に、スティルレーベンが生き生きとしたカラーを施し、明るさとリズムをもたらした「ロンブカラー」。色合わせや形でテーブルコーディネートが楽しくなりそう。



また、スティルレーベンといえば、「スティルレーベン プリント コレクション」があります。2016年にスタートした新進アーティストとのコラボレーションで生み出されるグラフィックコレクションにも新作が登場(壁面に飾られているポスター類)。アートを気軽にインテリアに取り入れる楽しみを教えてくれます。
https://nomadinc.jp/brand/stilleben



■MOEBE(ムーベ)
ストレージボックス(収納ボックス)/オーガナイズ(収納ボックス)/セラミック ペンダント(照明)


コペンハーゲンを拠点に、プロダクト、家具、インテリアを制作するデザインスタジオ「ムーベ」。建築的な思考に基づき、計算しつくされた構造によるシンプルで美しいデザイン。全て社内で設計を行っています。



ボックスの板を固定しているスチール製のフレームを外すと分解でき、かさばらず、平らな形で輸送ができる組み立て簡単な「ストレージボックス」。部屋の雰囲気や他の家具と合わせて、ブラックとホワイトのフレームがあります。ハンドルとしての機能もあり、縦置きにしたり、スタッキングも可能。また、大小浅い箱型の収納ボックス「オーガナイズ」が新しくなって登場。Sサイズ2つでLサイズにぴったり。リビングのテーブルに、ワークスペースなど、小物を美しく収納してくれる一品です。



また、マットな素焼きのセラミック製シェード「セラミック ペンダント」に、カラーのシェードが仲間入り。ライトグレーやオリーブ、テラコッタといった優しく馴染むアースカラーが、部屋に表情を生み出してくれます。一つひとつ手作りで作られており、コードとシェードは固定されておらず、左右にずらして角度を変えることで光の向きを調整できるシェードです。
https://nomadinc.jp/brand/moebe



■HOLMEGAARD(ホルムガード)
FORMA(フォーマ)シリーズ(7月2日発売)


1825年創業の伝統と歴史のあるデンマーク王室御用達のガラスブランド「ホルムガード」から、ガラスウェアコレクション「FORMA(フォーマ)」シリーズが誕生しました。余分な装飾を排除した機能主義、幾何学的な形状、美学と技術の融合といったバウハウスのデザインにインスピレーションを得たのがこのシリーズ。



「フォーマ」は、素材を軸に、機能性と彫刻的な表現の間を探るコペンハーゲンのデザインスタジオ「SÉCHÉ STUDIO(セシェ スタジオ)」の実験的なアプローチにより誕生しました。立方体、球体、円柱といった幾何学的な形が特徴的。光が当たったときにテーブルに映し出される美しい影もポイントです。フラワーベースやボウル、タンブラーやロングドリンクグラスなど5種で展開。
https://nomadinc.jp/brand/holmegaard



取材協力:NOMAD
取材場所:terrasse gallery
会場スタイリング:中林友紀



(2021年07月06日更新)
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