HOME > What’s New > 2020年 > 2020年10月19日

【デザイン】時代と国を越えて復刻!懐かしくて新しい!スウェーデン発のテキスタイルブランド特別展(11/3迄)




スウェーデン発の新しいテキスタイルブランド「NORDISKA TYGER(ノルディスカ ティーゲル)」。延期になっていたデビュー記念特別展「NORDISKA TYGER meets VOLVO -1960-70年代の北欧テキスタイル展-」が、10月1日(木)より、ボルボ スタジオ 青山にて開催されています。

▼NORDISKA TYGERとは?
黄金期の北欧デザインを復刻!スウェーデン生まれのテキスタイル「NORDISKA TYGER」

インテリアスタイリストの黒田美津子さんによるディスプレイは「秋のピクニック」がテーマ。秋の森のようにカラフルで彩り豊かなコーディネートにウキウキ。今回の主役、NORDISKA TYGERのテキスタイルに合わせて、小物も60~70年代のアイテムで揃えているところにもご注目を。NORDISKA TYGERのVision柄がラッピングされたボルボV60も登場!



今回の主役NORDISKA TYGERは、スウェーデンの1960年から1970年代にデザインされた、見ているだけで心躍るハッピーなテキスタイル。厳しい自然環境の中でハッピーに過ごすために、人々の暮らしや知恵から生まれたカラフルでポップなデザインは、レトロな雰囲気もありながら、モダンで新鮮。植物や花のモチーフは甘過ぎず、グラフィカルなモチーフはクール過ぎず、どこか温かい。不思議な感覚に釘付けになってしまいます。

デザイナーたちが歓喜した日本デビュー。
時代と国を飛び越えて、まさかの復刻!


NORDISKA TYGERはスウェーデン語で「北欧のテキスタイル」という意味。テキスタイルコレクター、サラ・アクステリウス(Sara Axtelius)による北欧インテリアテキスタイル本「TYGER VI MINNS FRÅN 1960- OCH 70- TALEN」「RETRO TYGER VI MINNS」に掲載された、北欧デザイン黄金期ともいわれる60~70年代のデザインを、オーガニックコットン100%にアナログプリントを施して復刻していくブランドとして誕生しました。


60~70年代の貴重なテキスタイルデザインがびっしりと詰まった図鑑のような本。
自然からインスピレーションを得た本と、グラフィックを集めた本と分かれている。


デザイナーは、博物館に作品が所蔵されていたり、デザイン賞受賞歴があったりするような本国の一流ばかり。当時デザインされたものの、市場に出回らなかった作品や生地幅に合わない図面を、オリジナルデザイナーが、40年以上の時を経て、今回新たに絵柄を描き足して完成させたデザインも!1978年にアンナ・レナ・エムディエンさんがデザインした「Blå Fågel」は、パターンの両端に幸運とされる「てんとう虫」を加えたデザインになっています。


アンナ・レナ・エムディエンがデザインした「Blå Fågel」(1978)


テキスタイル業界に長年携わり、NORDISKA TYGERの立ち上げを企画したbp international tokyo株式会社代表の林田典子さんは、膨大なデザインが纏っているサラ・アクステリウス著の北欧インテリアテキスタイル本に感銘を受け、輸入販売元の日本フィスバ株式会社の田原克行さんと一緒に、当時デザインを手掛けたデザイナーたちのもとを訪れました。

1960年代から活躍を続ける現役デザイナーたちは、互いに当時面識はなかったものの、今回のNORDISKA TYGERのプロジェクトで意気投合。フィーカしながら、NORDISKA TYGERの立ち上げを非常に喜び、40年の時を経て、自分たちがデザインしたテキスタイルが日本で披露されることに大興奮だったそうです。

当時のデザイナーの想いに寄り添える、
時代背景を映し出した貴重なデザイン。

1960年代から2020年までの歴史を背負ったNORDISKA TYGERのテキスタイルは、それだけでも、まるでタイムスリップしてきたかのようなロマンを感じますが、デザインが誕生した当時のデザイナーの想いや考え、スウェーデンの社会的背景まで語っているとなると、よりドキドキしませんか?


シェル・ボリーンがデザインした「TRÄD」(1967)


例えば、シェル・ボリーン(1935–2006)の「TRÄD」(1967)。このデザインを手掛けた当時は街の近代化が進み、地下鉄新路線の出入口を造るために、ストックホルムのシンボル的な巨木を切るという話が浮上し、大きな騒動に発展。警察も出動し、抵抗する活動家が捕まるなど、大きな事件になったそうです。

結局、その木を避けて数百メートル先に出入口を造ることになり、木は無事守られました。その木がモチーフになっているデザインが、この「TRÄD(1967)」。NORDISKA TYGERのテキスタイルは、1960年代や1970年代に起こった時代背景までも、そっと語りかけてくれるのです。





会場には、クッションカバーをはじめ、テーブルマット、バッグといった布小物類も並んでいました。実際に手にしてみると、立体感があり、温かみを感じるのはアナログプリントのなせる技。環境に配慮した素材を使用し、サステイナビリティの大切さをテキスタイルで伝えたいとの想いも。時代と国を越えてやってきた、懐かしくて新しい仲間が加わりました。

「NORDISKA TYGER meets VOLVO -1960-70年代の北欧テキスタイル展-」は、11月3日(火)まで、ボルボ スタジオ 青山にて開催されています。黒田美津子さんが手掛けたディスプレイを見ていると、車でドライブ、ピクニックに行きたくなってしまう!コーヒーの香りに癒されるボルボ スタジオ 青山で、NORDISKA TYGERのテキスタイルに触れてみませんか?

NORDISKA TYGER meets VOLVO -1960-70年代の北欧テキスタイル展-
日程:2020年10月1日(木)~11月3日(火・祝)
時間:11:00~17:00(定休日:水曜日)










(2020年10月19日更新)
このページの先頭へ