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【お出かけ】暮らしに溶け込むテキスタイル「ラプアン カンクリ」フィンランド国外初の路面店(10/4オープン)



フィンランドを代表するテキスタイルメーカー「LAPUAN KANKURIT」(ラプアン カンクリ)が、本国以外では初となる路面店を、10月4日(金)、東京・表参道にオープン!キャットストリートや表参道から少し入った閑静な場所に誕生。ひと足早く、こじんまりとした可愛らしいお店におじゃましてきました。



今年で102年を迎える「ラプアン カンクリ」。
暮らしを彩るテキスタイルを、これからも。

フィンランド北西部にある小さな町、ラプアで生まれたラプアン カンクリは、1917年、現経営者のエスコ・ヒェルトさんの曽祖父であるユホ・アンナラさんが、廃材と自身で紡いだ毛糸でフェルトブーツを作り始めたのが起源。1973年に、フィンランド語で「ラプアの織り手たち」を意味する「ラプアン カンクリ」としてスタートし、日々の暮らしに気持ちの良いものを求めるものづくりの精神を引き継ぎながら、ジャガード織、ウール、リネンを使った美しいテキスタイルを生み出してきました。

フィンランドでもラプアとヘルシンキしかないラプアン カンクリのお店が、本国を飛び出して日本へ。30㎡というスペースですが、ぬくもりのある雰囲気の中で、ラプアン カンクリの豊富なラインナップをじっくりと見ることができます。店舗のインテリアデザインを手がけたのは、ラプアン カンクリのヘルシンキ店をはじめ、国際見本市「インテリア ライフスタイル」のブース、マリメッコ、イルビゾンテなどの空間設計を担当する設計事務所のima。


店内に入るとヒンメリがお出迎え!

ショップは、自然を愛するフィンランド人のライフスタイルを店舗空間で感じてもらうために、「素材感」「機能性」「シンプルな形状」の3つを意識して、居心地の良いデザインに仕上げたといいます。入口の可愛いベンチが目印。店内に入ると、美しいテキスタイルに思わずそっと触れたくなってしまうようなディスプレイ。



ラプアン カンクリの魅力はなんといっても、長年培ってきた技術。オーナー、エスコ・ヒェルトさんは、寝ても覚めても、テキスタイル!テキスタイルの専門家、研究家、それより、発明家に近いかもとのこと。より良いテキスタイルの製造に日々尽力されています。

良いものを後世に伝えることを常に意識し、考えながら、ラプアン カンクリのものづくりに励み、受け継ぐエスコさんとヤーナさん夫妻。単に過去のものづくりの精神を語るだけでなく、きちんと現代に発信できるかたちに更新し、人々の暮らしと溶け合う必要があるといいます。


ラプアン カンクリを代表する人気のポケットショール

上質な素材をさらに生かし、肌ざわりや使いやすさを徹底的に追求し、日本国内のセレクトショップやポップアップショップなどで、徐々にファンを増やし、愛用者も多数。国際見本市「インテリア ライフスタイル」でも、空間を巧みに使ったディスプレイで、質感やデザインをわかりやすく見せており、アジアのバイヤーからの反応もある模様。表参道に路面店がオープンしたことで、海外からの観光客の目にも留まるようになれば、アジアにもファンが増えていきそう。



また、ラプアン カンクリの魅力として挙げられるのが、さまざまな分野で活躍するデザイナーたちとの交流から生まれるデザイン。テキスタイル・デザイナーの鈴木マサルさんや、陶芸作家の鹿児島睦さん、フィンランド在住テキスタイルデザイナーの島塚絵里さんや吉澤葵さんなど、日本人デザイナーによるデザインも。手描きのタッチや水彩のにじみ、絶妙なグラデーションまでしっかりと表現されているのも、ラプアン カンクリの織りの技があってこそ。



リネン、リネン&コットンなどのミックス素材、ウールなど、用途や季節ごとに楽しめるラインナップのほか、ショップでは、フィンランドの暮らしや文化を身近に感じるワークショップなども開催されるそうですので、定期的にチェックしてみてください。

今年4月27日には、同じくフィンランドを代表する家具メーカー「Artek」(アルテック)が、表参道に路面店を出店。表参道にはマリメッコもあるなど、表参道から明治神宮界隈で楽しめるフィンランドのデザインブランドがまた一つ、新たに仲間入りです。


LAPUAN KANKURIT 表参道 ※10月4日オープン
住所:東京都渋谷区神宮前5-13-12 1F
営業時間:12:00~20:00 火休
日本語公式サイト:http://lapuankankurit.jp
Instagram:lapuankankurit_jp

<ワークショップもチェック!>
■11月15日(金)「織り」:吉澤 葵さん(テキスタイルデザイナー)
吉澤さんは、ラプアン カンクリにもデザインを提供しているフィンランド在住のテキスタイルデザイナー。小さな織り機を使い、経糸と緯糸の動きに色と素材とアイデアを織り込んで一枚の四角い布を作ります。
■11月23日(土)「ヒンメリづくり」:Meng Talksさん(ヒンメリアーティスト)
クリスマス装飾として、また翌年の豊作を祈願して作られていたフィンランドの伝統的装飾「ヒンメリ」を作ります。

ラプアン カンクリを支えるエスコさん&ヤーナさん夫妻の来日インタビューもご参考に!(2015/07/09)
▼「USVA」と「KASTE」シリーズを手がけたアヌさんのインタビュー
【特集】フィンランドのテキスタイルブランド「ラプアン カンクリ」のデザイナー、アヌ・レイノネン インタビュー(2016/10/20)
2018年7月に都内で個展を開催した、フィンランド在住デザイナーの吉澤葵さん(2018年7月)



(2019年10月04日更新)
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