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【イベント】ヘルシーなオーツのお菓子からアルコール、ジューシーなお肉まで!フィンランドのフードチーム来日




1皿目は赤キャベツとほうれん草と豆のサラダ パインビネガー添え、
2皿目に見えるのは、ローストビートのディル風味の大麦添え。
どれも素材の味が際立っていて優しい。


アジア最大級の国際食品・飲食展「FOODEX JAPAN」(3/6-9)に参加する企業をはじめとするフィンランドの食品関連チームが来日。フィンランドの食文化を広く紹介する「Food from Finland」のレセプションが行われました。オープニングの挨拶には、Jukka Siukosaari駐日フィンランド大使や、Jaana Husu-Kallioフィンランド農林省事務次官が登場。ビジネスフィンランド食品チームリーダーのEsa Wrang氏が各企業や製品を紹介。また、このために来日したArto Rastasシェフが、フィンランドの食材を使った料理を披露しました。

Jaana Husu-Kallio氏は、フィンランドの食品の安全性、きれいな水や空気のもとで飼育、栽培された食品であることをアピール。フィンランドでは、健康で栄養価の高い食品が重要とされています。


Jaana Husu-Kallioフィンランド農林省事務次官


ヘルシーでおいしい野生のベリーなど、さまざまな自然食品が森で育ち、ピュアな地下水やきれいな空気、土壌を誇るフィンランド。また、寒冷気候から、害虫の発生や害虫からのダメージを受けにくく、農薬要らずでピュアでオーガニックな状態であること。さらに安全性で自信を持っているのは、2009年以来、フィンランドの養鶏場では抗生物質をいっさい使用していないといい、まだ日本では珍しいフィンランドの鶏肉や豚肉について、良い環境下で育てられていることや安全面などを熱心に話していました。

今回感じたのは、豊富なアルコールの種類と肉という組み合わせ。これは「Food from Finland」のテーマのひとつになっている模様。お酒大好き!というお国柄もあるかもしれませんが(笑)、フィンランドビールや蒸留酒の幅の広さは、いろんなジャンルの料理を紹介するうえで、その料理や食材を引き立てる欠かせない存在というのを感じます。


元気なGOODIOチーム、イェーイ!右がユッカさん。


昨年インタビューさせていただいたチョコレートメーカー「GOODIO」。創業者のユッカ・ペルトラ氏も来日されていて、興奮の再会(笑)ユッカ氏も、「ここ5~6年くらいでビールを作る会社が格段に増えてきた」と話すほど、アルコール業界が面白くなってきている模様。もちろん、GOODIOも昨年工場をオープンし、スタッフも増員。今年5月頃から、4つのフレーバーでオーツのパフ入りチョコレートを新しく発売するよと教えてくれました。ミントを試食させていただきましたが、口あたりがまろやかでほんのり優しい甘さ。オーツ効果?!GOODIOのチョコレートはカカオがガツンとくる印象なのですが、これなら子供も食べやすそう。今回FOODEXへの出展はなく、新作の発売も日本では未定ですが、勢いのある彼らは要チェックです。


とまらなくなりそうなオーツのヘルシースナック。


ビジネスフィンランドのある担当の方におすすめを聞いたところ、大好物で「いつも大人買いしちゃう」というのがこちら、リアル・スナック社の「オーツスナック」。コーンチップスに見えますが、オーツのチップスなんです。オリジナル味や塩味、ブルーベリーパイ味、シナモンアップル味なども。ブルーベリーパイ味はほんのりブルーベリー。脳ではしょっぱい系が来るんじゃないかと思ったら、舌ではほんのり甘いという(笑)いずれにしても、さっぱりとしたチップスなので、ヨーグルトのディップなどでいただいても良さそう。ムーミンのパッケージが可愛いmaustajaのマヨネーズをオリジナル味につけていただいてみましたが、この相性も抜群。


右側にあるのがムーミンパッケージのマヨネーズ。ノーマルタイプやガーリック風味も。


リアル・スナック(Real Snacks)
ポテトチップスを中心にコーンスナック、グルテンフリーのオーツスナックを様々な味付けで提供。ポテトチップは近隣の農家との契約栽培を行い、常に新鮮なポテトチップを届ける。国内、北欧諸国、ロシア、中国へ輸出。


右側の琥珀色のお酒がアグラスのアクアヴィット。


こちらは製鉄の村、Fiskarsにあるアグラス蒸留所のアルコール度数43.7%のアクアヴィット。空きっ腹でいただいてしまい、喉に通っていくのがわかる強さでしたが、香りが良くて後味すっきり。主原料はフィンランドのキャラウェイ、セイヨウトウキ、アニスシード、レモンピール。オーク樽で4週間熟成したもの。そのアクアヴィットのロングドリンクもありました。イラクサとフェンネルシード、レモンをミックスさせた、アクアヴィットベースのさっぱりとしたロングドリンク(日本でいうカクテルやチューハイみたいなお酒)。こちらのアルコール度数は5.5%なのでグイグイ(?)いけちゃいます。

アグラス蒸留所(Ägräs Distillery Oy)
恵まれた自然のさまざまなハーブや植物類、きれいな水を使用。蒸留酒製造の長い経験と実績があり、ジン、アクアヴィット、ロングドリンクを製造。高い評価を得ている。


種類が豊富なLaitilanのお酒。


フィンランドはベリーが美味しい。そして何よりも人々が大切にしている特別な食材のひとつなんだなというのが伝わる食品が多いのですが、Laitilan Oivaのブルーベリーサイダー(アルコール度数4.7%)が新鮮でした。無駄のないすっきりとした感じと香りの良さが印象的。

ライティラン醸造所(Laitilan)
クッコ・ビール(Kukko Beers)
厳選された大麦とホップ、フィンランドのピュアな天然水を使ったビール愛好家のためのビール。エール、ラガー、ピルスナー、IPA(インディアペールエール)、など様々なビールを製造。ソフトドリンクもあり。


手前がチョコレートムース。奥がバジルソースがかかったレモンプリン。


これらのフィンランドの食材を使い、アルコール類は調味料として、Arto Rastasシェフが手がけたおつまみ、料理、デザートがあるのですが、どれも食材を生かしたものばかりで、食感も良く、美味しくいただきました。肉をアピールされていたように、鶏肉と豚肉が柔らかくて味わい深く、ジューシー。外せないデザートにも驚きが!

Fiskars醸造所のMunkintie6.7%エールビールで風味づけされたダンメンベルグのチョコレートムースにはHelsinki Millの抹茶ミューズリーが添えてあり、食後にもさっぱりといただけるのが嬉しい。また、Artoシェフ自ら、アグラス蒸留所のイラクサ風味ロングドリンクのグラニテを乗せてくれたHunajayhtymäの蜂蜜添えレモンプリンには、なんとバジルのソースが。チーズケーキのような濃厚なプリンにバジルのパンチ。そしてグラニテがさっぱりとさせてくれる初体験の美味しさでした。甘いものが苦手な人でもいただけそう。

<その他参加企業>
エイチケースキャン(HKScan Finland Oy)
グループ会社のHKScan Agriから提供された豚肉、牛肉や鶏肉を使用し、食肉、ソーセージなどの食肉加工品、インスタント食品を提供。ロシア、バルト諸国、米国、日本や韓国へも一部、輸出している。

ルオム・インベスト(Luomu Invest)
フィンランドの自然の中で健康的に育ったブロイラーを使い、パック入り冷凍ブロイラー、鶏肉ハンバーグや鶏肉の各種缶詰といった商品をそろえる。オーガニック認定農場によりオーガニック飼料で育てられたブロイラーを使用。

フナヤイネンサム(Hunajainen SAM)
30年間、養蜂に情熱を捧げ、純粋で高品質なハチミツを生産。家庭用パッケージからレストランなどの業務用、工業用まで様々な分野へ心のこもったハチミツを提供。

アトリア・フィンランド(Atria Finland)
北欧、ロシア、バルト諸国に支店を持つフィンランドでも有数な食品企業で、今回は豚肉を紹介。ロース、バラ、豚トロ、豚足やレバーなど、すべての部位を冷凍加工して輸出している。
 
ヘルシンキ製粉(Helsinki Mills)
1934年設立。フィンランドで随一の穀類の生産者で、オーガニックシリアル製品の製造業者。フレークやポリッジ製品、小麦粉、パンや焼き菓子、朝食シリアル、ビスケット、チップスなど多種類の消費者用製品や原材料をメーカーへ提供。

ヘルシンキ蒸留所(The Helsinki Distilling co.)
「文明化された街には、図書館と劇場と蒸留所が必要だ」というのがモットー。2013年設立、ジンとウイスキーをこよなく愛する生産者達による北欧の自然の味を生かした商品として、2015年にフィンランドのベストジンアワード受賞。手作りのジンとウイスキーの他に、アップルサイダーとロンケロも製造。

Gredon Invest Oy / Dammenberg
ナッツ、卵は一切使用しないグルテンフリーのチョコレート。大豆、ミルク、砂糖を使用しない
チョコレートも製造し、さまざまな味を楽しめる。

マクラク製菓(Makulaku Confectionery)
リコリス一筋、味と品質を追求するマクラク製菓。従来のブラックリコリスのほか、様々な味のリコリスを開発。ソフトで新感覚な味のリコリスも。


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(2018年03月06日更新)
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