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【映画】北欧作品の上映は?!全部門ラインナップ発表!第28回東京国際映画祭(10/22-31)


 
『地雷と少年兵』 (c) Danish Film Institute

世界の今、日本の新たな魅力を、映画を通じて知ることができる東京国際映画祭の季節がやってきました。メイン会場となる六本木に加え、新宿地区にもエリアを拡大。例年以上の上映作品数、イベント開催が予定されています。

本日、六本木アカデミーヒルズにて、今年度の全部門のラインナップが発表。最も注目を集めるコンペティション部門では、今年は86の国と地域から1409本もの応募があり、厳選なる審査を通過した16本が選ばれました。矢田部吉彦PDが選定の基準として、「監督の個性を重視し、なるべく多くの地域・ジャンルを意識している」と話すように、多種多彩なラインナップとなりました。

気になる北欧作品は、デンマークではすでに有名なマーチン・ピータ・サンフリト監督によるデンマーク・ドイツ合作の『地雷と少年兵』(アジアン・プレミア)がコンペ部門で上映されます。

終戦直後、敗戦ドイツ軍の捕虜が、デンマークの海岸沿いに埋められた約200万個もある地雷の撤去作業にあたりますが、憎きナチ兵とはいえど、作業にあたるのは戦闘を知らない無垢な少年たち。残酷なサスペンスの中で展開される美しく、ストレートに心に響くヒューマンドラマとなっています。

 
『イングリッド・バーグマン(仮題)』
(c)Mantaray Film AB. All rights reserved. 
 
『99分、世界美味めぐり』
(c) 2014 B REEL. All Rights Reserved.

また、今年新設されたばかりの、人間ドラマやドキュメンタリー、アニメーションなどを取り上げたパノラマ部門で、スウェーデンの2作品が上映されます。一つは、今年生誕100周年を迎えたイングリッド・バーグマンのドキュメンタリー『イングリッド・バーグマン(仮題)』、もう一つは、すでに北欧区SNSでもお伝えした美食ドキュメンタリー『99分、世界美味めぐり』(2016年1月公開決定)。定評のある北欧ドキュメンタリー映画、こちらもお見逃しなく。

 
左から小栗康平監督、中村義洋監督、竹内結子、ブライアリー・ロング、深田晃司監督

今年のコンペ部門は16作品中、邦画が3作品も入ったことで注目が集まりました。記者発表では、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』から、主演女優の竹内結子、中村義洋監督、『さようなら』から主演女優のブライアリー・ロング、深田晃司監督、『FOUJITA』の小栗康平監督が、ラインナップ発表記者会見に登場。

「本当に怖い。外国の方もきっとかなり怖いと思うのでは」と、矢田部PDを震え上がらせた『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』。中村監督もまた、「本を読んでいる時から怖かった」と、作品を映画化するにあたり、恐怖心との戦いがあったことを明かしました。「撮影していくうちに、その怖さを克服できた」と言う監督の隣で、主演を演じた竹内さんは大きく首を振りながら、「撮影現場では恐怖心は克服できません!」ときっぱり。台本すら怖くて読めなかったといいます。

役柄のメガネ姿で登場した竹内さんは、「(試写は)・・・これからです」と、撮影が終わってもまだ怖さが取れない模様?この作品が映画祭でどんな反応を得るのか、注目です。

 
会期中、総合司会を務める羽鳥慎一アナと西尾由佳理アナが、ゲスト登壇者に直撃!
 
フェスティバルナビゲーターの季葉、野村雅夫の二人が映画祭を盛り上げます!

『FOUJITA』は、パリが愛した日本人画家、藤田嗣治の半生を描いた作品で、フジタ役にオダギリジョー、妻の君代を中谷美紀が演じる日仏合作映画。本物のフジタにそっくりだと絶賛のオダギリジョーの演技は見逃せません。さらに、矢田部PDが「こんな日本映画見たことない!という印象を持った」という、人間とアンドロイドが共演する深田監督作『さようなら』にも期待!

今年のコンペ部門の審査委員長には『X-MEN』のブライアン・シンガー監督が就任。5名の審査委員の中には、10月31日に『1001グラム ハカリしれない愛のこと 』の公開を控えているノルウェーのベント・ハーメル監督や、『未来を生きる君たちへ』(10)でアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞するなど、数々の賞を獲得しているデンマークのスサンネ・ビア監督という、北欧を代表する名監督が名を連ねています。どのような作品が選ばれるのか、そのあたりも気になります!

オープニング作品は、 『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ等を
手がけたロバート・ゼメキス監督の最新作『ザ・ウォーク』。直木賞作家・桜木紫乃原作、佐藤浩市主演による『起終点駅 ターミナル』がクロージング作品として映画祭の最後を飾ります。このほか、『機動戦士ガンダム』の特集上映をはじめ、ジャパニーズホラーなど、多彩な特集上映も見どころです。

第28回東京国際映画祭は、10月22日から31日まで、六本木ヒルズ、新宿ほかにて開催!

 
第28回東京国際映画祭
期間:2015年10月22日(木)~10月31日(土)
会場:六本木ヒルズ(港区)、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿 他
公式HP:http://www.tiff-jp.net
併設マーケット:TIFFCOM2015(Japan Content Showcase 2015)10月20日(火)~10月22日(木)
チケット発売:10月10日(土)よりticket boardにて発売開始



(2018年04月18日更新)
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